

有功(堺雅人)が大奥総取締役になり、新生大奥が誕生して一年が過ぎた。家光(多部未華子)は、玉栄ことお玉(田中聖)の子を出産した。残念ながら今回も 姫君だったが、玉栄は姫君誕生を手放しで喜ぶ。娘の名は、徳子と名づけられた。様々な思いが交差し、感無量で徳子姫を見つめる有功、そしてそんな有功に 「もしも、そなたとの間に子をなしていたら…」と家光がつぶやいた…。 さらに数年が過ぎ・・・。
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寛永19年夏、家光(多部未華子)に姫君が生まれた。生まれたのが男子のお世継ぎでなかったため、お七夜の祝いも重臣のみで行われた。母となった家光では あるが、政に関ししっかりとした意見を下すなど、器の大きい底知れぬ存在感を周囲に感じさせていた。重臣たちも、「上様」と呼ぶ違和感がなくなっており、 男でないことが惜しいなどと口々に語られるようになっていた。しかし、いまだ赤面疱瘡で息子を亡くす重臣も多く、お取り潰しなる家も多くなると心配事が耐 えなかった。そんな話を聞いていた松平信綱(段田安則)には、実は人には言えない秘密を持っており・・・。


春日局(麻生祐未)は、有功(堺雅人)に代わる家光(多部未華子)の側室として、江戸市中から町人の捨蔵(窪田正孝)という美形の男を連れて来た。ほどな く、有功はじめ大奥の御中臈たちと面会した捨蔵は、悪気無はないものの「(有功に)子種が無いから、代わりに上様のお床のお相手をするため来た」と言う。 顔だけは美しい捨蔵だが、仕草・立ち振る舞いのどこをとっても有功とは比べものにならず、春日局は苛立ちを隠せなかった。そこで、有功の気持ちなど無視す るかのように、なんと捨蔵の後見をするよう有功に命ずる。「こんな仕打ちはない。春日局には血が通っていないのだ」と腹を立てる玉栄(田中聖)に、有功は 自分に言い聞かせるように「上様の心が揺らぐはすがない」と・・・。


有功(堺雅人)と家光(多部未華子)の恋が始まって一年が過ぎた。有功は文武ともに尊敬を集める存在になっており、大奥では有功が主宰する座学を楽しみに している武士たちが増え、定期的に有功の部屋に集まるようになっていた。また、すっかり青年らしく成長した玉栄(田中聖)は、そんな有功に仕えていること を誇らしく感じていた。一方、長い黒髪に美しい煌びやかな打掛姿となった家光は、別人のごとく穏やかになり、聡明で政に関する見識も驚くほど成長してい た。そんな平穏な日々が続く大奥で、誰もが仲睦まじい二人の様子を微笑ましく思っていたのだが、ただ一人、有功の存在を認めていない人物が・・・。


三代将軍・徳川家光(岩井秀人)の時代、男子のみがかかる疫病が大流行し、国内の男子の人口が、女子の1/4まで減少してしまった。そして、家光自身もこ の病にかかって早逝してしまう。徳川家の血筋が絶えることを危惧した春日局(麻生祐未)は、家光が江戸城の外に作った少女を男装させ、江戸城大奥でひそか に将軍として養育する。その少女(家光・多部未華子)が16歳になったその頃、京から慶光院の新院主として継目御礼のため、美貌の僧侶・有功(堺雅人)が 参府する。このとき、上様を謁見する有功を見初めた春日局(麻生祐未)は、有功ら一行を監禁し・・・。